言い訳スペシャル

お互いがお手本? 人間とコンピュータの思考について

今日は有名所から引っ張って来ました。

コンピュータがすばらしい手を指した時に、素直に「コンピュータってすげえ賢い!」と言わず、「コンピュータなのに人間っぽい!」などと評するのは、「人間の思考のほうが賢いはず」という前提(思い込み?)があるからです。

本来コンピュータなんて杓子定規で、融通が利かなくて、まっすぐ直線的にゴールを目指すことはできても、戦略的に後退したり、相手を惑わせるために意図的に何かを仕掛けることはない、と思っているんでしょう。

だから、そういう手を指してくると、「機械のくせに人間みたいなことをする!」と評価するわけです。

これはコンピューター将棋が進歩してきた文脈を共有してないと分からない感覚だと思います。

初期のコンピューター将棋って本当にどうしようも無い手指すんですよ。「人間ならこんな手指さねーよwwwwww」って手を真顔で指すんですよ。
でも、その時から、最後まで諦めないし、有利でも油断しないし、心理戦なんか効かないし、あらゆる可能性……はちょっと考えて無かったけど、ゼロベースで考えてました。弱かったけど。

コンピュータがすばらしい手を指した時に、素直に「コンピュータってすげえ賢い!」と言わず、「コンピュータなのに人間っぽい!」などと評するのは、「人間の思考のほうが賢いはず」という前提(思い込み?)があるからです。

思い込みなんかじゃなくて、人間の思考の方が賢かったんです。昔はね。
そんなコンピューター将棋が段々と進歩してきて、Bonanzaの自動学習がブレイクスルーになって一挙に強くなって、どうしようも無い手がどんどん減って、人間相手にも通用するような「人間らしい手」が増えてきたってわけですよ。

そういう積み重ねがあっての「人間らしい手」なんですよ。


要するに過渡期なんで許してちょ って話ですね!