燃えたそうにこちらをみている!

日本に必要なのは「金持ち優遇」が当たり前の社会

最近、いわゆる富裕層の人たちが海外に出ていくという現象が指摘されています。正確な数字はわかりませんが、私の周りにもシンガポールに拠点を移すという人が、かなりの数で存在します。

彼らが口々に言うのは「日本ではお金持が尊敬されない」という不満です。むしろ、お金を稼いでいると何だか悪いことをして儲けたようにさえ思われたりする。そんな世の中で、コソコソしているのは嫌だと海外に出て行ってしまうのです。

お金持ちを尊敬ってのがちょっと難しい概念ですけど、共産主義が成立しないのはよく分かります。

一定以上稼ぐような人だと、差額取り引きによる儲けが増えてくるわけですけど、この差額取り引きによる儲けってどう考えても「悪いことをして儲けた」ものなんですよね。
差額、つまり純粋に他人から分捕った金です。「自分さえ良ければ」っていう儲けです。自慢出来るものじゃないでしょ。
(とは言え「利子収入」は「今すぐ現ナマを擦る事が出来る」権利の対価なんで面倒な話になってきます)
金持ち優遇によるの税収増とか、法人税引き下げによる税収なんかも、総量は増えずに自分の所が増えるだけの「自分さえ良ければ」の儲け。「悪いことをして儲けた」金でしょ、これ。

身分制度のように固定されたものではなく、誰でも努力してチャンスをつかめば、お金持ちになれる機会がある。フェアな競争をして、成功した人は、優遇され尊敬される。

「誰でも努力してチャンスを掴めば」「フェアな競争をして」
神の声が聞こえます。「見えざる腕が疼く」と!

株で10万を100万にするのと、100万から1000万にするのだと、後者の方が簡単って話があるくらい資本主義って金持ってると有利なゲームなんですよね。
何を始めるにしても金が要ります。持たざるものはスタートアップ支援という名の乞食や投資という施しを得て。持てるものは自分でポンと出して。これのどこが「フェアな競争」なんすかね?

まあ、アレですよね。「尊敬されないのが不満」なんて臆面もなく言えるような人が、尊敬するに値する人物像なのかっていう所から考えてみると良いんじゃないでしょうか。